2008年1月16日水曜日

抵抗溶接うんぬん。

(key words) スポット溶接

先日、絶賛サポート中の装置の落下試験があったんだけども、
フレームのスポット溶接部がはがれちまってどうしようかと。

スポット溶接部はそこそこ強かったよな。。。と下記の本を開いてみる。

スポット溶接入門 (溶接の入門シリーズ (6))産報出版

を読むと、

確かに

スポット一点の引っ張り剪断強さは1980kg
(p117 図7.11 いろいろな溶接点の配置とその引張せん断強さ より 読み取り
条件 材質:SPCC 板厚:2.0mm 板幅:200mm 重ねしろ:200mm 溶接条件:RWMA A Class)
とある。ある一例としても、そこそこ持つはず。

で、読み進めると、ナゲットへの力のかけ方によって相当変わることが分かった。

ナゲット部は剪断には強いが、引っ張りには弱いらしい
p118 図7.11 各種引張荷重における強さの比較 から読みとると、ナゲットへ剪断力を与える引っ張り方に比べ、ナゲットを直接引っ張る方は強さが半分になってしまうようだ。

今回、正面と底面を繋いでいるL金具の正面を繋いでいる面がはがれてしまった。スポット部を見てみたところ、底面固定部から正面固定部のスポット第一点が遠く、また、スポットのピッチも狭かった。
「遠かったスポット第一点を支点にモーメントが強くかかり、ナゲットに引っ張り力が生じた?」
という、仮説の元、とりあえず、正面固定部の第一点を底面固定部に近いところへ、そして、スポットのピッチ変えてみた。変えてみたところバッチリ(?)。
恒久対策はコレで行くことに。

ついでに本に当たる前に読んだサイト

●トヨタテクニカルディベロップメント 様
http://www.toyota-td.jp/
●スポット溶接部の破断に関する解析技術の調査・研究(第2報)
http://www.toyota-td.jp/tech-info/cae/pdf/e_11.pdf

スポットの破断を解析で再現しとるのか!!とビックリしつつ、
紹介本と同じような結果を示しているグラフを発見。

<今日のwikipedia>スポット溶接
<今日のGoogle keyword>スポット溶接 引っ張り
<今日のamazon>

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