2008年5月28日水曜日

ナッちゃん2と低コスト化設計とTRIZ 

(key words)低コスト,TRIZ

そういえば、鉄工所顧客持込問題解決漫画「ナッちゃん」の続編
「下町鉄工所奮闘記 ナッちゃん東京編 」
が先月出てました。

下町鉄工所奮闘記 ナッちゃん東京編 1 (1) (ジャンプコミックスデラックス)
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相変わらずの難問題に問題解決案を提示するナッちゃんだが、今回は舞台を大阪から東京大田区に移し、外に修行に出たところから始まる。今回から、修業先の社長の相棒になる感じなのかな。

下町の町工場の雰囲気バッチシな今作。今回も唸る部分が多かったが、エピソード3の「ナッちゃん探る」の回が一番面白かったかな。アイデア起こしから設計、形にするまでというのをチームでどうするかという所が垣間見られる。現実の依頼~設計~製作の手順に近い形をうまく表現していると思う。ウチの新人に読んで欲しい漫画1位だね。丸々参考にされたら困るけど、ある程度の雰囲気掴みや問題解決の練習などに。ちなみに2位は働きマン。

働きマン (1) (モーニングKC (999))
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労働への意義は十人十色。
とはいえ、会社、職場は楽しく時に厳しく、目標が常に高く、それと共にモチベーションも高い。そんな場を作って働きたいもの。嫌々会社に行くのは精神上でも、将来を考えても良くはないよね。


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いつもの如く、gmailを開いたら、amazonからオススメメール。
このオススメメールというのがくせ者で結構買ってしまうんだなぁ。これが。

酔ってしまうとなおさら。あまり良い金の使い方をしてないね。

で。オススメメールに書いてあったのは

ついてきなぁ!加工知識と設計見積り力で「即戦力」―わかりやすくやさしくやくにたつ日刊工業新聞社
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まさか、と思ったら、そのまさか!自腹で行ったセミナー内容の話らしい。
早速、注文したよ。今日届いてた。ざっくり読みました。だいたい同じ。

ちょいショック。良い内容だよコレー。セミナー面白かったもんなぁ。
学者センセの書いた設計本には無い内容その2(その1は山田先生本)。くっそーやってくれたなぁ日刊工業(良い意味で)。

本書はセミナーと同じく低コスト化設計の極意をギュッと凝縮した本。コストを考えた時、何を押さえてどう考えるべきか。それを示唆してくれる。また、チョットしたコラムにノウハウがこれまた詰まっていて面白い。セミナーの反芻をしている気分にさせられた。それほど、一緒。後輩に是非、勧めようと思った次第。

で。TRIZ(ご存じ無い方はwikiでも)なんだけども。
10年前、機械設計を見て、TRIZ特集的なものを読んだのだが、イマイチ理解出来ず、そのままにしていたのだが、↑のセミナーでSLPの話(上記本にも出てきます)を聞いたとき、これはうまくしたら使えそうということで、今勉強中。とりあえず、この手法をソフトも無しで、どう会社の業務に活かすか考え中。

書店で見た中では以下の本がわかりやすそうだったので購入したが、オススメとかありますかね?もし、オススメあるかたはコメントを(ずうずうしく)。

ものづくり技術アドバンスト 図解これで使えるTRIZ/USIT (ものづくり技術アドバンスト)
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ネット上ではこのサイトが詳しいみたいだ
TRIZホームページ
●http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/

大阪学院大学 中川教授のサイト。

って読み進めていたら、先日、リンクさせて頂いた「メカトロアイデア」深津様の論文があったりで。

TRIZをウチのような中小企業に取り入れるとしたら、この手法は有効かもなとか。サイト中、色々興味深い。

<今日のwikipedia>TRIZ
<今日のGoogle keyword>TRIZ
<今日のamazon>
  

2008年5月18日日曜日

これ読んだ。読書メモ 2

●ロバート・マイヤー 内田和成訳「すごい「議論」力!」三笠書房
日頃の業務でムダに時間を食っているところは色々あるが、その一つがコミュニケーション、特に議論の場だと感じている。持論の優位性をとくとくと語り、反論されれば意固地になる、意見を押しつける。。。自分は最近、今更ながらようやく論理的になってきたなぁと感じているが、議論の仕方については稚拙だなと常々感じていた。
本書は議論を論理と心理を用いて、どう自説を納得して受け入れてもらえるか、その方法論を説いた本。議論力とは、まず、入りから仕掛けていくことが大事、ガードを解いて打ち解けて、受け入れてもらえる体制を作る、そこから論理を用いて話を進める。ただし、相手の面子は潰さないようにする。当たり前のようだが、損得などが絡むと結構難しい。つい、声を荒げてしまう。
 最後の訳者の内田氏のあとがきにあった
「議論で勝つ」とは「自分の目的を果たすこと」

で始まる文章は心に響いた。表面的な議論の勝ち負けについ拘ってしまうが、相手が動いてくれたのであれば、それで良いではないかという考えは気がラクになる。

<印象>「主張に信頼性をもたせる」「魔法の数字「3」を活用する」「正しく「聞こえる」だけでなく、正しいと「信用して」もらえる関係をつくる」
☆☆☆☆☆

●中沢孝夫「すごい製造業 日本型競争力は不滅 」朝日新書
「日本衰退論を杞憂、すごい製造業は一杯あるんだぞ」という一冊。少々、「確かにあるのは知ってるけども衰退論が杞憂ってのはどうかなぁ」とか思いつつ手に取ったのだが、結構面白く興味深く読んだ。強い会社はチャレンジをし、人材育成が上手いとのこと。製造業ばかりだが、ウチの会社でも応用できそうな考えがいくつかあった。

<印象>「技術とはアイデアをモノに変換する力」「新しい事にチャレンジし、人を育てる」「会社を強くするドメイン」

☆☆☆☆


●吉田典生「部下力―上司を動かす技術」 詳伝社新書
「上司は選べないが、接し方は自分で決めることができる」これは衝撃。確かに。
☆☆☆☆

●江副浩正「リクルートのDNA―起業家精神とは何か 」角川書店
江副さんというと小学生か中学生の時のリクルート事件の印象しか無かったのだが、リクルート出身の人の活躍やwikipediaで記事を読んだりしたところ興味が出てきて、今更ながら手にとった一冊。起業前から数々の成功を収めるまでの江副さんの半生記的なものだが、読みながらイメージしていたので、会社が若い時の話などワクワクしながら一気に読めた。会社でのチームワーク、適材適所で動くことの大事さなど感じ取った。
☆☆☆☆☆

●高城幸司「上司につける薬!――マネジメント入門 」講談社現代新書
上司に向かってつける薬かと思いきや、上司となった人のための処方箋的本。マネジメント入門。
☆☆☆