2008年5月18日日曜日

これ読んだ。読書メモ 2

●ロバート・マイヤー 内田和成訳「すごい「議論」力!」三笠書房
日頃の業務でムダに時間を食っているところは色々あるが、その一つがコミュニケーション、特に議論の場だと感じている。持論の優位性をとくとくと語り、反論されれば意固地になる、意見を押しつける。。。自分は最近、今更ながらようやく論理的になってきたなぁと感じているが、議論の仕方については稚拙だなと常々感じていた。
本書は議論を論理と心理を用いて、どう自説を納得して受け入れてもらえるか、その方法論を説いた本。議論力とは、まず、入りから仕掛けていくことが大事、ガードを解いて打ち解けて、受け入れてもらえる体制を作る、そこから論理を用いて話を進める。ただし、相手の面子は潰さないようにする。当たり前のようだが、損得などが絡むと結構難しい。つい、声を荒げてしまう。
 最後の訳者の内田氏のあとがきにあった
「議論で勝つ」とは「自分の目的を果たすこと」

で始まる文章は心に響いた。表面的な議論の勝ち負けについ拘ってしまうが、相手が動いてくれたのであれば、それで良いではないかという考えは気がラクになる。

<印象>「主張に信頼性をもたせる」「魔法の数字「3」を活用する」「正しく「聞こえる」だけでなく、正しいと「信用して」もらえる関係をつくる」
☆☆☆☆☆

●中沢孝夫「すごい製造業 日本型競争力は不滅 」朝日新書
「日本衰退論を杞憂、すごい製造業は一杯あるんだぞ」という一冊。少々、「確かにあるのは知ってるけども衰退論が杞憂ってのはどうかなぁ」とか思いつつ手に取ったのだが、結構面白く興味深く読んだ。強い会社はチャレンジをし、人材育成が上手いとのこと。製造業ばかりだが、ウチの会社でも応用できそうな考えがいくつかあった。

<印象>「技術とはアイデアをモノに変換する力」「新しい事にチャレンジし、人を育てる」「会社を強くするドメイン」

☆☆☆☆


●吉田典生「部下力―上司を動かす技術」 詳伝社新書
「上司は選べないが、接し方は自分で決めることができる」これは衝撃。確かに。
☆☆☆☆

●江副浩正「リクルートのDNA―起業家精神とは何か 」角川書店
江副さんというと小学生か中学生の時のリクルート事件の印象しか無かったのだが、リクルート出身の人の活躍やwikipediaで記事を読んだりしたところ興味が出てきて、今更ながら手にとった一冊。起業前から数々の成功を収めるまでの江副さんの半生記的なものだが、読みながらイメージしていたので、会社が若い時の話などワクワクしながら一気に読めた。会社でのチームワーク、適材適所で動くことの大事さなど感じ取った。
☆☆☆☆☆

●高城幸司「上司につける薬!――マネジメント入門 」講談社現代新書
上司に向かってつける薬かと思いきや、上司となった人のための処方箋的本。マネジメント入門。
☆☆☆

0 件のコメント: