2007年10月28日日曜日

組織論って?

(key words) 組織論

先日、名古屋まで出て展示会「メカトロテック2007」に行って来た。
とはいえ、首都圏にある会社が、わざわざ名古屋の展示会までの交通費を出してくれるはずもなく、個人的な興味だけで個人的な金で参加してきた。

そこそこ、名古屋色もあり面白かったが、工作機械見本市や機械要素展などに見に行っている人であれば、わざわざ名古屋まで行って見ることも無いかなとか。わりと無料のセミナーが面白そうだったので、再来年はセミナー込みで行ってみようかと。

******

蔵書リストという項目を追加した。
最近、本屋、古書店やAmazon等でダブりを買うようになったため、
ネット上にリストを置いておくことにした。
あと、後輩が当方の本を借りられるようにするため。

※まぁ、貸してもいいんだけど、大抵言わないと返ってこない。
※貸したモノは覚えているから返してね。


著者名あいうえお順なのは、そちらの方が見落としが無さそうなため、
タイトルだと、同じような名前多いんだわ。「機械要素設計」とか。

******
ようやく、掲題の話。

心地よいチーム作りをしたいと思っているが、まぁ、難しい。
「思いやり」「チームでいる意味」をどう伝えたらいいのか。
一匹狼や一人つっぱしっても何も出来ないのを分かってほしいもんだ。
(現状、ある意味、自分が一人つっぱしっている状態とも言えるが。。。(反省))

で、ちょっと↑とは違う/ずれると思うが、組織をどうすれば~というような内容といえば、組織論か?と思い、組織論ってなんだよ。ってことで、
ちょっと、ぐぐってみたら、やたら、まとまっているサイトが。

●株式会社イニシア・コンサルティング
●イニシア・コンサルティング|経営学講座http://www.initiaconsulting.co.jp/archives/management/index.html
コンサル会社の経営学講座と冠したページ。なるほど。

他。
福井県立大学助教授の田中求之さんの「経営組織論」も面白かった。
●経営組織論
http://mtlab.ecn.fpu.ac.jp/organization_theory.html#organization

冒頭ではショッキングな一言。
田中求之の論文・研究ノート経営組織論より引用)

ここで田中が展開しようとしている組織論は「人間は絶対に完全には分かりあえない。他人の不透明さ(不気味さ)は、絶対に消え去らない。そのことを前提に考えないといけない」ということだと思ってもらったらよいだろう。お互いが完全に理解しあえるコミュニケーションを理想とし、それが実現されないことを「問題」として考える、そうしたコミュニケーション理解を田中は拒否する。そうした「人間同士、最後はわかりあえる」という価値観、その根底にあるある種の安易なヒューマニズム。そうしたものを拒否した位置で、田中はコミュニケーションと組織を考えたい。
>「人間は絶対に完全には分かりあえない。他人の不透明さ(不気味さ)は
>、絶対に消え去らない。そのことを前提に考えないといけない」

「た、確かに。。。」と若干強がる自分と、「え゛!!そうなの!?」と驚く自分が同時に出た。先日の部長の辛抱強くやることだという言葉を思い出した。

ちょっと、この関係読んでみようか。
<今日のwikipedia> 組織(社会科学)
組織論知らずにナレッジマネジメントもないかな。勉強せんと。
<今日のGoogle keyword> 組織論

蔵書リスト【著者名 アルファベット】【関連新書リスト】

■A
A.C.ЛРОНИКОВ「機械工学における信頼性と耐久性」共立出版

■C
Carolyn Snyder「ペーパープロトタイピング 最適なユーザインタフェースを効率よくデザインする」オーム社

■D
D.C.ゴーズ「要求仕様の探検学 設計に先立つ品質の作り込み」共立出版

■G
G.グレッグ「設計の設計」みすず書房
G.グレッグ「設計の選択」みすず書房
G.グレッグ「設計の科学」みすず書房

■H
Н.И.ТЮРИН「精度の探求」コロナ社

■M
M.Scharfe「ゼログラフィーの原理と最適化」コロナ社

■N
N.C.BARFORD「実験制度と誤差 測定の確からしさとは何か」丸善

■R
R.M.シャファート 井上英一「電子写真」共立出版
ROBERT E. PARR「機械の設計原理」産業図書

☆新書
◆講談社現代新書
内田伸子「想像力」

◆講談社ブルーバックス
加藤肇、見城尚志、高橋久「図解・わかる電子回路」
計量研究所「超精密計測がひらく世界」
後藤尚久「アイデアはいかに生まれるか」
佐貫亦男「設計からの発想」
畑村洋太郎「畑村式『わかる』技術」
馬場錬成「発想のタネになる科学の本」
藤沢晃治「『分かりやすい説明』の技法」
山際康之「リサイクルを助ける製品設計入門」

◆集英社新書
村上陽一郎「安全と安心の科学」

◆光文社新書
山田雅夫「スケッチは3分」

◆中公新書
北川敏男「創造工学」

☆ムック等
CAD&CG MAGAZINEエクスナレッジムック「MECHANICAL DESIGN TECHNOLOGY2006-2007]
                 新・正しい設計のススメ
2008/10/11現在(6)

蔵書リスト【著者名 はまやらわ】

■は
長谷川健介「シーケンス用語事典」オーム社
ばね技術研究会「ばね技術シリーズ ばねの設計と製造・信頼性」日刊工業
肥田昭、坂口一彦、林和宏「エース 機械設計」浅倉書店
日花弘子「仕事に役立つExcel 統計解析」ソフトバンククリエイティブ
ベルト伝動技術懇話会「新版 ベルト伝動・精密搬送の実用設計」養賢堂
藤瀧和弘「よくわかるシーケンス制御の基本と仕組み」秀和システム

■ま
森川慎 西畑三樹男「技術者の心得120 誰も教えてくれないプロへの道」日刊工業
松崎久純「ものづくりの英語表現」三修社
森隆「射出成型品の設計」工業調査会

■や
山田学「図面ってどない描くねん!」日刊工業
山田学「図解力・製図力おちゃのこさいさい 図面ってどない描くねん! LEVEL 0」日刊工業
山田学「図面ってどない描くねん!LEVEL2」日刊工業
山田学「設計の英語ってどない使うねん!」日刊工業
山田学「CADってどない使うねん!」日刊工業
山田学「めっちゃ使える!機械便利帳」日刊工業
山田学監修「設計検討ってどないすんねん!」日刊工業
吉川直昭「デザイン・レビューの実務 新製品研究開発成功の秘訣」日刊工業
吉田勝俊「工業系の数学入門 短期集中 解くための材料力学」日本評論社
吉田勝俊「工業系の数学入門 短期集中 振動論と制御理論」日本評論社
吉田弘美、山口文雄「プレス金型設計・製作のトラブル対策」日刊工業
吉本源之助他「機械技術資料」誠文堂新光社

■ら

■わ
和田肇「あなたの機械設計ココが足りない!」日刊工業
和田肇「続・あなたの機械設計ココが足りない!」日刊工業
和田稲苗「設計工学シリーズ 設計情報の処理」丸善
和田稲苗「機械要素設計」実教
渡辺彬「ばねの基礎(訂正版)」パワー社
渡辺智「情報機器用モータ技術」日刊工業
渡辺茂「設計論」岩波書店
渡辺忠「はじめての歯車」技術評論社
渡辺秀則「実践設計心得ノート 設計者の行動要綱と手法」日刊工業
渡辺康博「新人設計者のための機械設計手ほどき帖」日刊工業

2007/12/2現在(2)

蔵書リスト【著者名 あかさたな】

※著者あいうえお順、日本人、外国人の順。
外国人名はアルファベット順
新書は別枠

■あ
青木正義、飯田誠「プラスチック成形 金型設計マニュアル」日刊工業
浅居喜代治「現代 人間工学概論」オーム社
赤木新介「エンジニアリングシステム設計工学」共立出版
朝川弘士「設計開発業務の知的生産性向上 Lean Engineering入門」ダイヤモンド社
有泉徹「3次元CADによる設計の改革術」日刊工業
有泉徹「設計者の頭の中を整理する 設計思考展開入門」日刊工業
有泉徹「商品設計者のための射出成型金型入門」日刊工業
井澤實「機械要素の設計解析」山海堂
飯島徹穂「レーザ光のおはなし」日本規格協会
石原康正「機械要素設計法」養賢堂
市田崇「開発・設計おける製品保証のカギ デザインレビュー」日科技連
伊藤健一「イラストでよむ ノイズとEMCのはなし」日刊工業
伊藤美光「わかりやすい機械の駆動システム設計」日刊工業
伊藤光久「わかりやすいメカトロ機構設計」工業調査会
稲垣荘司「産業用ロボット入門」大河出版
稲田重男「大学課程 機構学」オーム社
上野滋「すぐに役立つ精密機械技術ノート」工業調査会
遠藤健児、並木高「生産工学用語辞典」日刊工業
小川清「機構学」森北出版
奥田滝夫「スポット溶接入門」産報出版
尾田十八「軽量化設計 理論と実際」養賢堂
大津元一「光科学への招待」浅倉書店
大西清「設計管理入門」理工学社
大塚二郎「図解精密位置決め機構設計」工業調査会
荻原芳彦他「よくわかる機構学」オーム社
小栗達男 小栗富士雄「機械設計におけるタブーガイドブック」共立出版

■か
化学同人編集部「実験データを正しく扱うために」化学同人
各務眞卿「失敗体験が教える 設計不良とトラブルの心理的落とし穴」日刊工業
粕谷茂「図解 これで使えるTRIZ/USIT 技術者の創造性を開発する画期的手法」日本能率協会マネジメントセンター
片岡照栄「センサ用語辞典」情報調査会
片岡英樹「必携 技術英文の書き方 55のルール」創元社
金子環「給紙機構とその設計」日刊工業
金子龍三「先端技術者のためのトラブルシューティング技術」日科技連
城井田勝仁「よくわかる機械制御の基本とメカニズム」秀和システム
城井田勝仁「ロボットのための”機構”アイデアブック」毎日コミュニケーションズ
機械の素復刊委員会「新編 機械の素」理工学社⇒「メカニズム事典」
機械製作法研究会「最新機械製作」養賢堂
機械設計編集部電子技術編集部「リサイクル設計入門」日刊工業
技術評論社「だれにでも手軽にできる機械の自動化 上」技術評論社
技術評論社「だれにでも手軽にできる機械の自動化 下」技術評論社
技術評論社「データ活用ハンドブック 工作編」技術評論社
霧積伍平「産業機械の設計 弟子入り編」新風舎
國井良昌「ついてきなぁ!加工知識と設計見積もり力で「即戦力」」日刊工業
熊谷卓「実践 自動化機構図解集」日刊工業
熊谷英樹「続・実践自動化機構図解集 よくわかるメカと制御」日刊工業
栗原昭八「実用プレス技術計算法」工業調査会
黒川篤「設計という名の問題解決」オーム社
黒木剛司郎「材料力学」森北出版
桑田浩志「新しい幾何公差方式」日本規格協会
鯉渕興二・小久保邦雄「製品開発のための材料力学と強度設計ノウハウ」
小林一清、荻原國雄、水沢昭三「板金工作の実技」理工学社

■さ
斉藤二郎「機構学のアプローチ」大河出版
佐藤賢哉「はめあい設計心得ノート」日刊工業
坂本正文「ステッピングモータの使い方」オーム社
沢俊之「再入門 材料力学 基礎編」日経BP
実際の設計研究会 「実際の設計」日刊工業
実際の設計研究会 「続・実際の設計」日刊工業
実際の設計研究会 「続々・実際の設計」日刊工業
実際の設計研究会 「設計者に必要な材料の基礎知識」日刊工業
実際の設計研究会 「設計者に必要な加工の基礎知識」日刊工業
実際の設計研究会 「実際の情報機器技術」日刊工業
ジャパンマシニスト社「歯車」ジャパンマシニスト
清水茂夫「機械系のための信頼性設計入門」数理工学社
杉田稔「位置決め技術」日刊工業
杉田稔「実用歯車設計法 新版」日刊工業
杉田稔「現場で役立つ機械設計の勘どころ」日刊工業
助川政之「100万人の工業技術 9 加工の知識」ダイヤモンド社
鈴木昭次「電子機器設計のためのファンモータと騒音・熱対策」工業調査会
鈴木順二郎「FMEA・FTA実施法」日科技連
生産管理研究会「生産管理実務 設計部門担当者編」産業能率大学出版部
精密工学会「精密工学シリーズ 精密機構」オーム社
仙田良二「わかりやすい空気圧の技術」日本理工出版会
宗孝「実用機械設計法 事例による盲点の解明」日刊工業
宗孝「使用実績に基づく 機械要素の実用設計」日刊工業
宗孝「徹底理解のための機械設計技術入門マニュアル」日刊工業
宗孝「経験に基づいた 機械設計のノウハウ」日刊工業
宗孝「続 一歩先を行く機械材料えらび」技術評論社

■た
高松英次「金型製作の基礎知識」技術評論社
鷹野英司、加藤光文「電子機械入門シリーズ アクチュエータの技術」理工学社
谷腰欣司「小型モータのしくみ」電波新聞社
武田定彦「歯車機構の基礎」パワー社
田中久一郎「摩擦のおはなし」日本規格協会
塚本尚久「動力伝達用プラスチック歯車の設計技術」技報堂出版
坪内和夫「設計工学シリーズ3 信頼性設計」丸善
■な
中井英一「包装機械設計のための実用メカニズム」日刊工業
中尾政之、畑村洋太郎、服部和隆「設計のナレッジマネジメント」日刊工業
中尾政之、畑村洋太郎「生産の技術」養賢堂
長岡一三「設計の技術-製造業における源流管理-」森北出版
中沢弘「開発設計工学 独創的な商品開発のための工学的手法」工業調査会
中島尚正「機械設計 基本原理からマイクロマシンまで」東京大学出版会
中島昌也「知識資産の再構築 製品設計とテクノロジートランスファ」日刊工業
中川威雄、阿部邦雄、林豊「薄板のプレス加工」実教
永田勝也、元田欽也「環境適合製品設計の手びき」オーム社
永田靖「おはなし統計的方法」日本規格協会
中野健一「精密形状測定の実際」海文堂
中村義作「仕事に生かせる 技術者の勉強方法」近代科学社
中村純生「アイデア・ドローイング」共立出版
那野比古「光って何だろう」ダイヤモンド社
納谷嘉信「おはなし新QC七つ道具」日本規格協会
西田順生「作る前にコストダウンする技術」PHP
西畑三樹男「運動伝達用部材の特性とその応用 ロープ、ベルト、紙送りローラ」日刊工業
ニッパツ「ばね」工業調査会
日本写真学会日本画像学会「ファインイメージングとハードコピー」コロナ社
日本カム工業会「設計者のためのカム機構図例集」日刊工業
日本電子(株)応用研究センター「図解よくわかるWEEE&RoHS指令」日刊工業
日本プラントメンテナンス協会「保全マン必携 工具べからず集」JIPMソリューション
日本プラントメンテナンス協会「保全マン必携 センサーべからず集」JIPMソリューション


2008/10/12現在(9)

2007年10月13日土曜日

人体寸法・形状データベース

(key words) 人間工学

現在、構想設計中。

装置のハンドリングを考えているだが、
毎度のことながら「人間の大きさ、動き」で苦労する。

大半の場合、最大と思われる大きさを想定して選定すると思うが、
例えば、ハンドルの選定にて、それが輸出用で欧米などの場合、
日本人より手が大きいと言われている※。

※また聞き的な情報。根拠は経験的なものなんだろうが、
そんなものは根拠にならんよね(^^

手のひらが大きく、かつ、太い指と想定して
それに対応した大きさを決めていたが、
この場合、あくまで、「”自分が考えている”大きな手」であり、
実際の大きさでは無いので、想定は良いとしても、

「これで大丈夫か?」

という不安は少なからずあった。

こういう場合は、大きめであれば、”大は小を兼ねる”的に支障は無いはずだが、
オーバースペックである可能性も無くは無い。

やはり、各人種の手の大きさの標準値、上限、下限等が
まとまっていればいいのになぁ、と常々感じていた。

きっと、まとまってはいるだろうが、「どこにいくらで売っているか?」
人間工学でいくら検索しても、そのような本は出てこない。何て検索したら出てくるのだろう。

で。

今回、たまたま検索したら、以下のサイトがひっかかった。
お世話になってます。産総研。

●産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センターhttp://www.dh.aist.go.jp/
  AIST人体寸法・形状データベース
  http://www.dh.aist.go.jp/AIST91DB/
注!:トップページからはリンクミスのため、このデータベースに辿りつけない。

90年代末のデータは手続きしないとDLできないようだが、
90年代初頭のデータは閲覧できるようになっている。

一応、設計には使って良いようだが、


本データベースを利用する際には、計測誤差の存在を常に念頭において下さい。


「データと統計量の入手  データのダウンロードについて」より

とのこと。

他。
●(社)人間生活工学研究センター
http://www.hql.jp/
  人間特性データベース
  http://www.hql.jp/database/index.html

ここは有料。

●(独)製品評価技術基盤機構
http://www.tech.nite.go.jp/
 人間特性DB
 http://www.tech.nite.go.jp/human/jp/contents/cindex/database.html

詳しくは見ていないが、登録すれば、
体の大きさだけでなく、瞬発力や関節可動域などのデータも見ることができる。

他。国会図書館が親切なまとめしてくれています。

●人体のサイズを調べる参考図書 国立国会図書館-National Diet Library
http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme/theme_honbun_400192.html


ウチの設計事務所で、こういうデータが載っているモノを買ってもいいよなぁ。
一つの指針になるし、そのお陰で、判断も早くなるだろうし。

<今日のGoogle keyword> 人間 寸法

2007年10月1日月曜日

摩擦攪拌接合

(key words) 接合 
 本日より、下期に突入。郵政公社も民営化となり。ようやく、寒くなり始めて早速風邪をひいたりなんだりで。
 只今、午前3時なんすが、地震で飛び起きて眠れず、こうしてカタカタ打っている次第。

さて、冒頭より脱線してしまうが、
うめ「東京トイボックス」全二巻 幻冬舎コミックス
が非常に面白かったので、オススメ。
ゲーム製作会社を舞台にしたストーリーで、中身と納期、コダワリのぶつけ合い、発注側と請負側の攻防などを核にした人間模様。
機械設計事務所を舞台にした熱いマンガでないかな(島本和彦か日本橋ヨヲコあたり希望)。

というわけで、掲題の摩擦攪拌接合について。
比較的新しい接合方法で、1991年にイギリスのTWI(The Welding Institute) が発明し、特許出願をしたとのこと。原理はプローブと呼ばれる突起のついた工具を母材を突き合わせた部分に差し込み高速回転させ、その熱で接合していくのだとか。

主な特長は



●溶融部なく熱処理合金でも継手強度が大きい。
●歪みが小さく残留応力が少ない。
●溶化材が不要であり、また余盛の除去の必要もありません。
●完全溶け込みでも、裏面は平坦になります。
●溶接割れを起こしやすい材質や、鋳物、複合材料、異種材質の接合が出来ます。
●スパッタ、スマットなどによる汚れがありません。
●熟練を要せず接合でき、接合部の品質が安定します。

(住友軽金属 様 「アルミワールド」アルミの活躍/基礎技術より引用)
とのこと。リンク先に摩擦攪拌接合の様子の動画アリ。

詳細はコチラが詳しい。
●Q&A溶接入門講座 FSW(摩擦撹拌溶接) 第1回 (産報出版 様)
http://www.sanpo-pub.co.jp/omoshiro/qanda/fsw_1.html

最近、新幹線に使われているとか聞いたが、日本アルミニウム協会の機関誌「アルミエージ」(1999 No.144)によれば、都営地下鉄12号線(大江戸線)に使用されたとの記述アリ。日本で使用され始めて、もう8年くらいは経っているんだな。

その他の説明があるサイトやファイルなど。

●FSW(摩擦かくはん溶接技術)
http://www2.nikkeikin.co.jp/tetsudo/index.nsf/2-2fsw?OpenPage
これが一番やさしいかも(明らかに小学生向け)

●摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding,FSW)の進歩と適用 (PDF)
http://www.ostec.or.jp/nmc/TOP/33.pdf

継ぎ手効率が良いというが、正直、聞き慣れない言葉なので(修行が足らん)、調べてみると建築とその他の業界(機械?)で若干違いがある(?)らしく

●Iyama Page (東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 鋼構造研究室 講師 伊山様)
http://stahl.arch.t.u-tokyo.ac.jp/~iyama/memo/Structure/efficiency.html
より以下引用

一般的には(建築以外では)、「継手効率」とは溶接接合部の、引張(破断)強度の比を指すようだ。 実験的には「母材の引張強度と溶接部の引張強度の比」、設計的には「母材の引張強度の下限値と溶接部の推定引張強度の比」と定義される。「継手効率」が100%を割るのは、意図的にやわらかい溶接金属を用いた場合、あるいは溶接欠陥がある場合である。


とのこと。

にしても、付き合わせた部分にプローブを差し込むというが、イマイチよくわからん。回転させながらプローブを差し込んでいるんだよな、キット。

<今日のwikipedia> 摩擦攪拌接合
<今日のGoogle keyword>"摩擦攪拌接合"