2007年10月1日月曜日

摩擦攪拌接合

(key words) 接合 
 本日より、下期に突入。郵政公社も民営化となり。ようやく、寒くなり始めて早速風邪をひいたりなんだりで。
 只今、午前3時なんすが、地震で飛び起きて眠れず、こうしてカタカタ打っている次第。

さて、冒頭より脱線してしまうが、
うめ「東京トイボックス」全二巻 幻冬舎コミックス
が非常に面白かったので、オススメ。
ゲーム製作会社を舞台にしたストーリーで、中身と納期、コダワリのぶつけ合い、発注側と請負側の攻防などを核にした人間模様。
機械設計事務所を舞台にした熱いマンガでないかな(島本和彦か日本橋ヨヲコあたり希望)。

というわけで、掲題の摩擦攪拌接合について。
比較的新しい接合方法で、1991年にイギリスのTWI(The Welding Institute) が発明し、特許出願をしたとのこと。原理はプローブと呼ばれる突起のついた工具を母材を突き合わせた部分に差し込み高速回転させ、その熱で接合していくのだとか。

主な特長は



●溶融部なく熱処理合金でも継手強度が大きい。
●歪みが小さく残留応力が少ない。
●溶化材が不要であり、また余盛の除去の必要もありません。
●完全溶け込みでも、裏面は平坦になります。
●溶接割れを起こしやすい材質や、鋳物、複合材料、異種材質の接合が出来ます。
●スパッタ、スマットなどによる汚れがありません。
●熟練を要せず接合でき、接合部の品質が安定します。

(住友軽金属 様 「アルミワールド」アルミの活躍/基礎技術より引用)
とのこと。リンク先に摩擦攪拌接合の様子の動画アリ。

詳細はコチラが詳しい。
●Q&A溶接入門講座 FSW(摩擦撹拌溶接) 第1回 (産報出版 様)
http://www.sanpo-pub.co.jp/omoshiro/qanda/fsw_1.html

最近、新幹線に使われているとか聞いたが、日本アルミニウム協会の機関誌「アルミエージ」(1999 No.144)によれば、都営地下鉄12号線(大江戸線)に使用されたとの記述アリ。日本で使用され始めて、もう8年くらいは経っているんだな。

その他の説明があるサイトやファイルなど。

●FSW(摩擦かくはん溶接技術)
http://www2.nikkeikin.co.jp/tetsudo/index.nsf/2-2fsw?OpenPage
これが一番やさしいかも(明らかに小学生向け)

●摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding,FSW)の進歩と適用 (PDF)
http://www.ostec.or.jp/nmc/TOP/33.pdf

継ぎ手効率が良いというが、正直、聞き慣れない言葉なので(修行が足らん)、調べてみると建築とその他の業界(機械?)で若干違いがある(?)らしく

●Iyama Page (東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 鋼構造研究室 講師 伊山様)
http://stahl.arch.t.u-tokyo.ac.jp/~iyama/memo/Structure/efficiency.html
より以下引用

一般的には(建築以外では)、「継手効率」とは溶接接合部の、引張(破断)強度の比を指すようだ。 実験的には「母材の引張強度と溶接部の引張強度の比」、設計的には「母材の引張強度の下限値と溶接部の推定引張強度の比」と定義される。「継手効率」が100%を割るのは、意図的にやわらかい溶接金属を用いた場合、あるいは溶接欠陥がある場合である。


とのこと。

にしても、付き合わせた部分にプローブを差し込むというが、イマイチよくわからん。回転させながらプローブを差し込んでいるんだよな、キット。

<今日のwikipedia> 摩擦攪拌接合
<今日のGoogle keyword>"摩擦攪拌接合"

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