2007年12月31日月曜日

金型製作業者さんにはお世話になっております。

(key words)金型業界


今月はクソ忙しすぎて、あっという間に年末を迎えてしまった。国際ロボット展から半休以上取っておらず、馬車馬の如く働いた。

。。。といっても、どれもこれもちゃんとこなせたかといえば、それはこなせておらず。疲れが溜まると、どこかしらにその歪みが出る。というより出た。残業は、やはり悪い循環を生む。

残業する→疲れる→ミスを生む→ミスを修正するために残業をする。
→さらに疲れる→時間も無いため確認作業を怠る→失敗する
→失敗を修正するために残業する→。。。

こんな繰り返し何度もしている(見ている)が、自分だけ考えるのではなく班内で考えていかないと、ずっと繰り返していくのだろうなぁ。

実のあることであれば良いが、単なる確認漏れ、初歩的な凡ミスのフォローでは残業はしたくないモノだ。

では、残業はどうしたら減るかを考えてみた。

・技術力
・問題解決力
・コミュニケーション力


を駆使して定時内、平日内に業務を進めるようにしたらいいのではないか。

技術力は設計対象の技術のみならず、設計手法も磨く必要がある。三次元CADを干渉チェック以上の使い方をせねばならないし、設計対象にあった設計手法を選び抜いて業務効率化に活かす。

問題解決力は素早い判断をするために必要。あらゆる問題、課題に対し一秒でも早く結論を出し、または方向性を見いだし、次の一手はどうしたらいいか周知する必要があるが、結論がなかなか出せないコトが多い。よくあるのが、議論が堂々巡りしてしまうこと。それでも結論を出さねばならんのに、ずーーーっと同じ話題を繰り返す。この場合、論理的に話しを組み直していけば、妥協点が見つかることが多い。この”論理的”が難しい部分だが身につけなければならないね。

コミュニケーション力は、「どうしたら短時間に、上手く伝わるか、上手く答えが引き出せるか」。これも論理的に話しが組めて、かつ、相手の言っている事を理解し踏まえながら対峙する必要があるね。

↑こんなことは仕事が出来る人であれば当然の事なんだろうし、初歩の初歩なんだろうけども、実際出来ていないので、この辺りから出来るようにしていきたい。

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さて、大晦日の本日、東京ビックサイトに行ってきた。当然、企業の展示会とかではなく、いわゆるコミックマーケットである。

先日、出身校の出身サークルOBの飲み会があったんだけど、そのOBの中にコミケ歴ん十年という人がいらして、

「三日目が本番だよナ!」

と笑顔でおっしゃられていたな。


まぁ、メディアで語られている側面もありつつも、文芸評論といった面もまたあり。私は双方を期待して行ったんだけども、目新しいモノが無い中、興味深い本を見つけた。

鶴見重工「野望の技術王国 6 金型マイスター」

金型屋さん歴10年の人が綴ったそうなので、

「こないだ埋めたばかりなのに、また彫るのかよ!いくら工数がかかると思ってんだ、クソ商品設計者!」

みたいな愚痴があるのかと思ったが、そこまでは無く、内容的には”業界の今”を語っていた。

引き締まったくだり


金型の製作期間は1個1~2ヶ月がスタンダードで、特急仕様となると2週間というデスマーチが待ちかまえています。


「そ、そうですよねぇ。。。」と背筋が凍った。それに近いこと、これからお願いしようとしてねぇかと。。。

気になったくだり

製造業は御他聞に漏れず、金型業界も海外進出という名の技術流出が激しいです。
で、金型の場合は定年なんかで会社を辞めた人が、中国やタイに直接逝かれてしまうことが多々あります。


重要な部分は日本で作るメーカもあるみたいだけど、こうやって、生産国に技術を吸収されていってしまうんだなと。また、その先が勉強熱心だったりするからなぁ、吸収のスピードも速いだろうね。つうか、我々のような設計請負業もうかうかしてられないよな。もう、中国、韓国、インドまでもが、情報化フラット化とかで、もうそこまで来ているんだから。身近ではまだ、設計まで携わっている人は少ないが、彼らの向上心を見ていると、5年後、10年後は怖いね。

勉強になったくだり

 で、金型が出来ると依頼したお客さんのところに出向いて、トライワンと呼んでいる試し成型を行うわけです。この時までは、金型を作った自分達も上手く逝くかわかりませんから冷や汗ダラダラです(ぶっちゃけ、合わない場合が多いんですが)。


そういうもんなんですね(^^;。みたいな印象。もう10年20年積み上げたら、そうでもないかもしれないすけどね。まぁ、実際、部品が揃った後、組んで行く時、うまくいくかどうかドキドキするというのは機構設計でも筐体設計でも一緒だよな。

そんなこんなで、「2007年この本にお世話になりましたベスト3」をやろうかと思ったけども、そんな余裕もなかったので、新年の更新に回したいと考えております。

というわけで、来年、2008年もよろしくお願いします。

<今日のwikipedia>コミックマーケット
起源と参加者が増大していく中で、何が起こり、どう会場を移していったか見ると面白い。
<今日のGoogle keyword>金型屋 苦労いやぁ、苦労なさっている金型屋さんが出る出る。。。(^^;勉強になります。

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