2008年11月8日土曜日

JIMTOF2008 終了

(key words)JIMTOF終了、サイン本、多軸加工機、現地で本購入



 4日まで開催されていたJIMTOF2008。写真をたくさん撮ってレポートにしようと考えていたんだけども、場内撮影禁止であったため、やむを得ず、入り口の看板に留めておいた。。。海外の人々は結構お構いなしにバシバシ撮っていたんだがなぁ。



というわけで、JIMTOF2008なんすが、2006の時は学生の時以来、確か高専5年生の時に行った以来だったので、何もかもが刺激的で、
・MCに測定のためのピックアップを入れて、加工後、そのまま製品検査まで行ってしまうツール
・主軸とテーブルがやたら動く多軸加工機、
・2年目あたりに見たイメージから、とんでもない進歩を遂げていたレーザー加工機、
・ロボットと複数の主軸及び加工ブースを駆使して並行して加工を進めるNC機械、
・温度センサや画像センサなど多数のセンサを駆使した知能化機械
など、見るモノ全てに驚いて居た。

 今回、2008はその差分を見に行ったつもりではいたが、本当にそうなってしまってビックリ。驚く事はあまり無くなったが、それでも、2年に一回の大規模な展示会を楽しんだ。

展示会雑感だが、

・2006では「5軸、6軸加工機械です!」と出していたものが、今回は目的別に事例を強く提示しながらアピールしていた感じを受けた(いや、2006もあったよ!という場合スイマセン)。
・環境負荷軽減を意識した機械の数々。油圧レスや消費電力削減など。

というところか。

 大手工作機械メーカーの展示はどこも面白いのは当然だが、中でも楽しみだったのは森精機さんの加工コンテスト展示(第五回切削加工ドリームコンテスト)。難度の高い加工及び形状の面白さで楽しませてもらったと同時に、こんな加工もやろうと思えば出来るのかと勉強になった。中には工数まで添えてあるのもあったので、参考になる。一番好きな展示物は技能賞のアコヤハイテックさんの「雑草魂」だろうか。以前はアメンボの削り出しで金賞をもらっているようだ。細さ0.1mmの足というのもスゴイな。

ファナックさんも楽しみであったが、展示規模は国際ロボット展の方が多かったかな。2006の展示では1TONのワークは二つのアームで上げていた気がするが、今回の展示では一つのアームで軽々と1TONのワークを担いでいた。ど迫力。

 その他、面白かったところは橋本テクニカル工業さんだろうか。展示数の多さから今回設置された西特設館の奥にあった橋本テクニカル工業さんのブース。西特設館は東の混雑さと比べ、閑散気味だったが、ここのブースだけは人だかりが出来ており、何かと思ったら社長さん自ら自社開発のワイヤー加工機のジグなどを説明していた。そのジグは簡単な形状、使い方だが、思いつかなければ作らないだろうなというもの。その語り口と風貌が、快楽亭ブラックとマーフィー岡田を足して2で割ったような痛快さで、ウチの会社には加工機が一個もないにも関わらず、ジグを買ってしまおうかなんて思ってしまったほど。
 ウチの会社も、まずはこういうジグ的な同業者が欲しいと思うものから売ったらどうかなんて思ったりなんだりで。何か無いかと思案中。


 板金工作機械について、レーザー加工機とタレパンの展示の差を見たかったが、ややレーザの方が多かったかな?恥ずかしながら、ウチの社内はタレパンは駆逐されるが如きの扱いで「両方あればメーカーさんは使い分ける」という考えが無い。完全にタレパンが無くなるにはレーザ加工機は3,4本レーザ射出口を持って同時加工が出来ないと、部品形状によっては追いつかないのではないかと思うがどうでしょう。
 アマダさんではタレパンとレーザーの良いトコ取りをする加工機も存在し、まだまだ、タレパンは無くならないだろうな。

 レーザ加工前提で設計するのは楽だが、はじめからそんな設計だと後々が心配。他の加工を知らないまま、加工限界などを意識しないまま、設計するはめになり、後戻り設計の遠因にならないか。最近のウチの新人は、構想すら練らず、イキナリCADでモデリングして設計というスタイルも浸透しつつあるため、基本的な手順を知ってないと後々苦労するんじゃないかなぁ。。工数が無いからというのもわかるが、だからこそではないかな。せめて、「こんな加工があって、今回はレーザ加工を選択する」ぐらいの説明をしてあげたいところ。

・・・ちょっと会社を憂う感じになって脱線してしまったが、JIMTOFにもどそう。

今回の展示で一番の楽しみ「ナっちゃん」ブース


訪れたら、ちょっとした列!もしやと思い、正面を回り込んでみると単行本サイン会!たなかじゅんさんがいらっしゃった!!!これは買うしかないだろうということで持っている単行本を再度購入しサインをもらう。



サインをもらう際、「いつも、読んでます!」とは言ったが、それ以上のことが言えなかった。そんな自分が残念。そんなこんなで、このイベントの一番の目的が果たされた。

その他、日刊工業新聞社をはじめとする出版社ブースで新刊チェック。
2冊購入したが、読んだ方だけ紹介。

「プレス技術」2008年10月臨時増刊号
「製品設計者なら知っておくべきプレス部品設計の基本」

 迅速な仕様決定を実現し/不要な手戻りロスを防ぐ/設計効率化の要点を詳述!
※リンクは日刊工業新聞社の紹介。

板金プレス加工概略が、あっさりまとまっていてわかりやすい。若手に配れば?と会社に進言したいくらいだが、1800円と安いし、これくらい買ってしまえ!>若手。

次回JIMTOFは

2010年。また、行こう。今度こそ、2日間通う。

次の日は神保町の古本まつりに行き、明倫館で機械工学古書買いまくり。日刊工業新聞社や工業調査会などの出店は無かったが、東京電機大と東大の出版部が出ており、専門書半額。欲しいのが無かったので買わなかったが。


<今日のwikipedia>マシニングセンタ
<今日のGoogle keyword>JIMTOF2008行ってきた

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